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FUNEYA野洲店
地方の主要駅周辺メイン通りに面する居酒屋の内装計画です。
しばらく空き家状態で放置されていたわずか12坪の木造平屋建てを飲食店にリノベーションする計画でした。
屋根、基礎、外壁等傷みが激しい部分を改修し、内部の柱や梁などの構造体は現況のまま受け継ぎ、その柱梁がインテリアの要素としてあらわれてくる事を意識して厨房と客席を区画し、全体がワンルームとして体感できるような店内構成としました。
居酒屋らしく、木材質やじゅらく質のマテリアルを扱いながら、その予定調和を裏切るべく磁気質や無機質な工業製品を即物的に施す事でフレッシュな空間になるよう設えています。
ファサードと店内の配色は補色の関係となるよう、ファサードは寒色(青系)のMIZPAM氏によるイラストと磁器質タイルで構成し、インテリアは温かみのある暖色(橙系)で全体をまとめています。
店内の様子が容易に見え、補色の関係が顕になるように、通りに面してガラス戸で仕切り、照明器具は内外同じもので統一しました。
すると補色の効果、対比が相まって、通りに店内の景色(様子)がダイナミックに放り出されれたようで、まるで通りを照らす行灯のような構えとなりました。
設計:川島裕一建築設計事務所
1期工事:北川建設
内装施工:松野工務店
構造:木造在来工法
規模:平屋建て 44㎡(13坪)
所在地:滋賀県野洲市
席数:カウンター11席、テーブル20席、合計31席
ファサード壁画:MIZPAM
写真:山崎純敬
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